こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポートチームです。
Outlook でメッセージを保存する際の形式として、メッセージファイル (.msg) とテンプレートファイル (.oft) があります。
メッセージファイル (.msg) とテンプレートファイル (.oft) について、Outlook での使用用途は以下のように使い分けています。
msg : 受信したメッセージおよび送信済みメッセージをローカルに保存するためのファイル
oft : 送信前のメッセージや受信したメッセージをテンプレートとして使用するためのファイル
これらのファイルのフォーマット自体は同じであり、拡張子を変更しただけで開くことができます。
メッセージファイル(.msg)として作成前のメッセージを保存し、それをテンプレートとして使用することもできます。
しかしながら、弊社では msg ファイルのテンプレートとしての使用は推奨しておりません。
メッセージファイル(.msg)のテンプレートとして使用した場合、以下のような問題が発生する可能性があります。
– 取り消しメッセージで誤って別のメッセージが取り消される
– 開封確認通知や配信確認通知が別のメッセージと関連付けられる
– 本来削除されるべきプロパティが削除されず送信される
これは、拡張子によって Outlook の動作が以下のように変わることに起因しています。
msg : メッセージを表示する際にプロパティに変更を加えない。
上書き保存するとファイルシステムの msg ファイルが変更される。
oft : 送信に不要なプロパティやメッセージごとに一意である必要があるプロパティは削除、変更される。
上書き保存すると既定の下書きフォルダーに送信前のアイテムとして保存される。
メッセージの中には、メッセージごとに固有である必要があるプロパティがあります。
メッセージファイル(.msg)をテンプレートとして使用していると、その メッセージファイル(.msg)から作成したメッセージにはもとのプロパティがコピーされています。
メッセージごとに固有である必要があるプロパティにも重複した情報がコピーされてしまうと、メッセージを識別したり、複数のメッセージの関連付けを行うことができなくなるために、上述の例でご紹介したような問題が発生します。
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