こんにちは、プロダクティビティ担当の杉山 卓弥です。
Office 365 利用時の Office クライアントのサポート状況や推奨事項ついて、2017 年 2 月時点の情報を本記事でまとめてご紹介します。
本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、記事執筆時点のものであり、予告なく変更される場合があります。今後 Office 365 ご利用中・ご検討中の皆様にお知らせすべき情報が確認できましたら、本記事にてアップデートをさせていただきます。
Office クライアントに関するスケジュール
1. Office 365 ProPlus (2013 バージョン) サポートの終了
2017/02/28 をもって Office 365 ProPlus (2013 バージョン) のサポートは終了します。2017/03/01 以降も Office 365 ProPlus (2013 バージョン) を利用し続けることは可能ですが、以下のサポート チーム ブログで記載の通り様々な制約が発生しますので、できる限り速やかに Office 365 ProPlus (2016 バージョン) へのアップグレードをご検討ください。
サポート チーム ブログ
Title: 2017/2/28 に Office 365 ProPlus 2013 (Office 2013 バージョンの Office 365 ProPlus) のサポート終了
URL: https://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2017/02/15/o365proplus2013/
Office ブログ
Title: 2017年 2月 28日に Office 365 ProPlus および Office Premium での Office 2013 バージョンの提供終了
URL: https://blogs.technet.microsoft.com/microsoft_office_/2017/02/13/eos-office-365-office-premium-20170227-office-2013/
2. RPC over HTTP (Outlook Anywhere) 接続の終了
2017/10/31 をもって Exchange Online – Outlook クライアントの従来の接続方式であった RPC over HTTP (Outlook Anywhere) 接続が終了します。2017/11/01 以降は、新しい接続方式の MAPI over HTTP 接続のご提供のみとなり、RPC over HTTP での接続が一切できなくなりますのでご注意ください。
特に Outlook 2007 をご利用の場合は、レジストリ設定や更新プログラムの適用などでも対応ができませんので、2017/10/31 までに MAPI over HTTP 接続が可能な Outlook クライアントへの移行が必要となります。Outlook 2010/2013/2016 をご利用の場合は、最低限必要となる Officeのバージョンと更新プログラムが必要となります。Office の更新プログラムは累積更新であるため、以下よりも新しいバージョンに更新してください。
また、上記を満たしている場合でも、以下のレジストリが作成されている場合は MAPI over HTTP が無効化されています。この値が存在するかを確認し、存在する場合は値 MapiHttpDisabled を削除するか 0 に変更することで、MAPI over HTTP を有効にする必要があります。
HKEY_CURRENT_USERSoftwareMicrosoftExchange
値の名前: MapiHttpDisabled
値の種類: REG_DWORD
値のデータ: 1
MAPI over HTTP 移行時の詳細の考慮事項に関しては以下の Outlook サポート チーム ブログをご参照ください。
Title: 2017/10/31 の Office 365 における RPC over HTTP の廃止に伴う MAPI over HTTP 移行の注意点
URL: https://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2017/02/14/office365-rpcoverhttp/
3. 非推奨の古いバージョンの Office クライアントについて
Office 365 では、メインストリーム サポート対象の Office クライアントのご利用を強く推奨しています。現時点でメインストリーム サポートではない Office 2007 や Office 2010 では、Office 365 環境で十分な検証が行われていないため予期しない問題が発生したり、十分な技術サポート対応ができない場合がございます。
Office 365 で提供する機能・サービスを最大限にご活用いただくためにも Office 365 ProPlus (2016 バージョン) などへのアップグレードをご検討ください。
古いバージョンの Office から新しい Office へ移行が必要な理由に関しては、サポート チーム ブログで詳細をまとめていますので、併せてご参照ください。
Title: Office 365 を利用する場合に、Office 2010 などの古い Office から最新の Office へ移行する必要がある理由
URL: https://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2017/02/15/officeupgrade/