本日は、11/1 に発表された中国国内での Office 365 と Windows Azure のサービス利用開始予定についてお知らせします。中国国内の企業向けには、マイクロソフトはいままでこれらのサービスを提供していませんでしたが、このたび、以下の 2 通りの方法で中国国内向けにサービスを提供する見通しとなりました。
- 中国企業 21Vianet によるサービス提供:マイクロソフトは、11/1 に中国における最大のデータセンタ事業者である21Vianet (世紀互聯)と契約を結び、マイクロソフトのテクノロジーを 21Vianet にライセンスすることを決定しました。21Vianet が中国国内で Office 365 と Windows Azure のオペレーションを行いサービスを提供する予定です。また、マイクロソフトでは21Vianetがデータセンターを置く上海市とも覚書を結びました。このオプションは、中国国内にデータを保管する中国企業によるサービス提供を好む企業向けのニーズを満たします。この場合、サービスは中国国内の法令に従って運用されます。
- マイクロソフトによるサービス提供:マイクロソフト自身によって管理され提供されるサービスを好む中国企業には、Office 365 をシンガポールと香港のデータセンターから提供します。この場合、サービスはシンガポールや香港の法律に従って運用されます。(※ 中国国内と香港は法令が異なります。この解説は次回のトピックにする予定です)
上海市も、サービスが利用可能になった際には Office 365 と Windows Azure を 21Vianet から利用すると発表しています。
中国国内からのパブリック クラウド サービスの提供は、中国企業向けのもので、日本企業のお客様は従来通り日本でサービスを購入して中国国内のユーザーにライセンスを割り当てて利用する方法をとっていただくことができます。今回の発表は、マイクロソフトが今後も中国におけるサービス提供とビジネスにコミットしていくことを表しています。