(この記事は2019年1月14日にMicrosoft Partner Network blogに掲載された記事Microsoft partners showcase intelligent retail solutions at NRF 2019の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)
米小売業界にとって 1 年で最も忙しいホリデー シーズンが明けたばかりですが、今週、National Retail Federation (全米小売業協会) の年次カンファレンス「NRF 2019 Retail’s Big Show」がニューヨークで開催されます。最新の話題から技術改革まで、見逃せない内容が揃っています。イベントでは、私もマイクロソフトの革新的パートナー様と共に、世界中の小売業界の皆様をお迎えします。たくさんのアイデア、刺激、最新テクノロジを吸収し、皆様のビジネス変革にお役立てください。
マイクロソフトは Kroger (英語)、Walmart (英語)、Gap Inc. をはじめとするパートナー様やお客様と緊密に連携しながら、ビジネス変革や次世代のインテリジェント リテールを推進しています。今年は、特に注目すべきインテリジェント リテール ソリューションについて、EXPO フロアとマイクロソフトのブースで展示 (英語) を行います。マイクロソフトのパートナー様は、さまざまな業種や規模の小売企業とすばらしい関係を築き、顧客の理解、従業員の支援、インテリジェント サプライ チェーンの実現、小売業務の刷新をサポートするソリューションを開発しています。マイクロソフトはパートナー様と共に、売上促進のための魅力的なカスタマー エクスペリエンスに向け、Web、モバイル、ソーシャル、店舗といったチャネル間の壁を取り払ってエクスペリエンスを統一することを目指しています。
ここでは、NRF 2019 で展示予定 (英語) のパートナー様やお客様のイノベーションをいくつかご紹介します。
TokyWoky
TokyWoky (英語) は、Azure AI、Power BI、リアルタイム テクノロジを活用した独自のプラットフォームで、コミュニティ内で信頼性や関連性の高い情報交換を促進します。小売企業は 24 時間年中無休のチャットを通じて、通常のチャットの 4 ~ 6 倍の問い合わせに対応し、実際のオペレーターが対応しているようなパーソナライズされたエクスペリエンスを顧客に提供できます。ピアツーピアの対話を実現することで、Web サイト全体にユーザー主導のコンテンツを提供して信頼感や会話が生まれる場を構築し、リアルタイムに課題に対処できるようになります。NRF の展示では、毎月のコミュニティの利用者が 10,000 人を超える手芸用品チェーン店 Michaels (英語) の Community Chat ソリューションを紹介します。
LiveTiles
ソフトウェア企業の LiveTiles (英語) は Microsoft SharePoint と Microsoft Azure を活用し、企業ニュースやリソースを効果的に共有できるサービスを開発しています。フル カスタマイズ可能な同社のデジタル コミュニケーション ハブは、さまざまなアプリケーションやシステムが統合されており、安全な単一ポータルに世界中の数百人のユーザーがアクセスできるようになっています。LiveTiles は、独自の Intelligent Workplace Communication Hub の活用例として、世界的ジュエリー ブランド Michael Hill (英語) のコミュニケーション ハブ「Hill Net」を展示します。また、人工知能 (AI) テクノロジで小売企業のデジタル ワークプレースを変革するボット「Ruby」も披露します。Microsoft Azure Bot Framework と Azure Cognitive Services を活用したコーディング不要のボット ビルダー LiveTiles Bots は、AI ソリューションの構築と実装に伴う時間、コスト、リスクを削減します。
Fellow Robots
Fellow Robots (英語) は、スーパーマーケット、大型小売店、ドラッグ ストアなどの小売りチェーン店向けに、Microsoft Azure を活用した業界最先端の AI 在庫管理ソリューション、データ分析機能、ビジネス インテリジェンス スイートなどを提供しています。同社のソリューションは、店舗スタッフに有用な情報を提供することでデータを有効に活用して業務の効率化や顧客満足度向上を実現できるようにします。Fellow Robots は、BevMo! (英語) などの大手小売企業の成功事例として、Azure Machine Learning を利用して店舗ロボットから収集したデータを分析する機能を公開する予定です。また、スマートフォン向けの新しいカスタマー サービス機能のデモも実施します。機械学習と Power BI を活用したこの機能は、売り場の迅速な特定、在庫切れ商品の代替品選出、BOPIS (オンラインで購入し実店舗で受け取るシステム) の効率的な運用などを可能にします。
Episerver
Episerver (英語) は、Azure Cognitive Services と AI を活用したサービス Episerver Digital Experience Cloud を展示します。このサービスは、顧客、顧客の興味、ブランドを選ぶ理由、購入タイミング、ショッピング シナリオなどに基づいて、オンラインや店舗でのショッピング エクスペリエンスをパーソナライズします。デジタル ディスプレイ、スマート ミラー、スタッフ向けデバイスなどの店舗エクスペリエンスに AI による予測を取り入れているほか、統合 ID 管理機能によって顧客のプロファイルや Web サイトと店舗での行動を把握、同期します。Forrester Research によると、小売業界では、細かいレベルでの顧客理解やパーソナライズの促進によって収益が 70% 拡大し、レジ清算、クリック スルー率、販売 KPI が向上することがわかっています。マイクロソフトのサービスと Episerver Commerce の組み合わせによって、小売企業のお客様は統合コマース ソリューションを迅速に立ち上げて、あらゆるタッチポイントで優れたエクスペリエンスを提供することができます。
PCMS
小売業向け IT ソフトウェアおよびサービス プロバイダーの PCMS (英語) は、マイクロソフトと提携してクラウド サービスを拡張し、可用性に優れた Azure クラウド インフラストラクチャを業界初のクラウド POS として提供することで、顧客企業の魅力的なコマース機能の強化、シームレスなショッピング エクスペリエンスの構築、市場競争力の獲得を支援します。Azure クラウドと PCMS VISION Commerce Suite の連携など、マイクロソフトと PCMS のテクノロジを相互に活用することで、業種、地理、チャネルを問わず、小売企業がカスタマー エクスペリエンスを設計、管理、刷新できるようになります。このため、コマース ソリューションの価値を引き出し、店舗、Web、モバイル、ソーシャルといった複数のチャネルを統合すると同時に、いつでも手軽に利用できる顧客満足度の高いショッピング エクスペリエンスを提供することができます。
DXC Technology
DXC Technology (英語) は大手リサイクル チェーン店 Goodwill of Central and Northern Arizona (英語) と提携し、店舗の小売管理および POS ソリューションとして Microsoft Dynamics 365 を実装しています。Goodwill は Dynamics をベースとした DXC のカスタム ソリューションを利用し、寄付されるアイテムの的確なインサイトを獲得することで、効率的な商品陳列で収益を最大限に高められるようにしています。Goodwill は、地域社会の結束を高め、機会を均等化し、助けを必要としている人々が学ぶことや働くことで能力を最大限に発揮できるようにするというミッションを掲げています。収益がそのままミッション実行資金に充てられる同社にとって、このシステムはとても大きな意味を持ちます。
小売業界におけるインテリジェント テクノロジ活用方法に関心をお持ちの方は、ぜひマイクロソフト パートナー コミュニティ (英語) にご参加ください。