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Linux ディストリビューションにおける、Azure 上の動作保証と Azure Site Recovery に関する注意事項

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Azure サービスを日々ご利用いただいている皆様こんにちは、Azure サポート チームの工藤です。

今回は、Linux ディストリビューションにおいて、Azure で動作保証された OS バージョンと Azure Site Recovery での保護 (移行・レプリケーション・フェールオーバー・フェールバック) がサポートされる OS バージョンに関する公開情報について、補足情報をご案内いたします。

本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

公開情報


ブログ公開に至った事の発端は、下記の公開情報に記載されている各ディストリビューションの OS バージョンがそれぞれ異なるため、どのように解釈すればよいのかお問合せをいただいたためでした。

 

Azure で動作保証済みの Linux ディストリビューション
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/linux/endorsed-distros

VMware および物理サーバーの Azure へのレプリケーションのサポート マトリックス
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/site-recovery/vmware-physical-azure-support-matrix

 

以下に抜粋して比較してみましょう。

 

エディションの比較


たとえば、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) においては、Azure で動作保証済みの OS バージョンは 6.7 以降、7.1 以降と記載されています。
一方、ASR のレプリケートでサポートされている OS バージョンは 5.2 ~ 5.11、6.1 ~ 6.10、7.0 ~ 7.5 と記載されています。

 

うーん。これはたしかに迷ってしまいますね。

 

RHEL 5.2 ~ 5.11、6.1 ~ 6.10、7.0 ~ 7.5 は、現時点での ASR での保護可能なバージョンとなります。
ただし、上記バージョンは、ASR による保護は行えますが、Azure 上での挙動に関しては、動作保証バージョンとして記載されている 6.7 以降、7.1 以降 のみとなります。
これは、ASR のサポート対象は、あくまで保護のみが可能なだけであって、その後の動作においてなんらかの問題が発生した場合は、弊社よりサポートのご提供ができない場合があるため、お客様側で動作をご確認いただく必要がございます。
上記比較表に記載されている、その他のディストリビューションも同様となります。

なお、この動作保証外の Linux ディストリビューションをどうしても Azure に移行しなければならない要件がございましたら、まずは下記の参考情報をご確認のうえ、十分な動作検証と慎重なご検討をいただけますようお願いいたします。

 

参考情報


動作保証外のディストリビューションに関する情報
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/linux/create-upload-generic

 

上述しましたように、本記事はお客様のお問合せを契機に掲載に至りました。
貴重なご指摘をくださいましたお客様には深くお礼を申し上げます。

 

なお、コミュニティにおけるマイクロソフト社員による発言やコメントは、マイクロソフトの正式な見解またはコメントではありません。


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