この記事は、2018 年 2 月 27 日 に Data Platform Tech Sales Team Blog にて公開された内容です。
Microsoft Japan Data Platform Tech Sales Team
大林裕明
ご存じの方も多いと思いますが、SQL Server 2008 の延長サポートが 2019年7月9日で終了します。
サポート期間が終了した製品はマイクロソフトによる修正プログラムの提供が受けられなくなります。
すでにバージョンアップの計画を立てて、実施されている方もいらっしゃると思います。
バージョンアップに最新の SQL Server 2017 を選択していただければ、メインストリームサポートは2022年10月、延長サポートは2027年10月までになります。
折角最新の SQL Server 2017 にするのであれば、パフォーマンスやセキュリティ、高度な分析などの新機能を利用することを検討いただければと思います。
Microsoft SQL Server バージョンの比較
https://www.microsoft.com/ja-jp/sql-server/sql-server-2017-comparison
また、この機会にオンプレミスではなくクラウドに構築することを検討される方もいらっしゃるかと思います。
クラウドへの移行は、クラウド上の 仮想マシン(IaaS)に インストールされた SQL Server をご利用する方法と Azure 上のフルマネージドサービス(PaaS)の Azure SQL Database を利用する方法があります。
Windows Server も含めた既存環境に近い環境でクラウドに移行した場合は IaaS を、OS の運用管理をなくしてデータベース運用も容易にし、アプリケーション開発に集中したい場合は PaaS の Azure SQL Database を選択されるのかと思います。
SQL Server のバージョンアップの際に新しいバージョンの SQL Server や Azure SQL Database とデータベース機能の互換性の問題を検出する Data Migration Assistant(DMA) というツールがあります。
現在の環境の分析を行い、移行に伴い変更がある機能や新しい環境で使用が推奨される機能が提示されます。
こちらのツールは次のシナリオで使用することができます。
■ SQL Server から SQL Server (異なるバージョン or Azure VM) へのアセスメントと移行
- SQL Server から SQL Server の移行には、データベースのバックアップ → リストアにより実施されます。
■ SQL Server から Azure SQL Database への移行のアセスメントと移行
- DMA v3.2 から、Azure SQL Database のアセスメントだけでなく移行にも対応しました。
- Azure SQL Database への移行は、スクリプトによるスキーマの移行と、一括挿入によるデータの移行により実施される
Overview of Data Migration Assistant(英語)
https://docs.microsoft.com/en-us/sql/dma/dma-overview
ダウンロード(Microsoft® Data Migration Assistant v3.4 )(英語)
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=53595
SQL Server 2008 のサポート終了まであと 10 か月です。
アップグレードの計画がまだの方は早急にご検討いただければと思います。