執筆者: Jing Xu (Program Manager, Azure Compute)
このポストは、2018 年 10 月 4 日に投稿された Ephemeral OS Disk in limited preview の翻訳です。
このたび、新しい仮想マシン (VM) および仮想マシン スケール セット (VMSS) 機能を備えた、エフェメラル OS ディスクの限定プレビューを開始します。OS ディスクをホスト ノード上に直接作成することで、ローカル ディスクと同等のパフォーマンスを実現し、VM および VMSS をすばやく再イメージ化できるようになります。
このサービスは、ステートレス アプリケーションで低コストかつ高性能の OS ディスクを使用したいというお客様のフィードバックを反映しており、OS ディスクの読み取り/書き込みのレイテンシを安定的に低く抑え、VM を元の状態へリセットする再イメージ化を頻繁に行う場合などに最適です。このサービスには、Web サイト アプリケーション、ゲーム サーバー ホスティング サービス、VM プール、コンピューティング ジョブなどのワークロードが含まれます。また、エフェメラル OS ディスクは低優先度の VM スケール セットを使用するワークロードとも互換性があります。
永続 OS ディスクとエフェメラル OS ディスクの機能比較
永続 OS ディスク | エフェメラル OS ディスク | |
OS ディスクのサイズ制限 | 2 TiB | プレビュー期間中は最大 30 GiB
一般提供時には VM キャッシュのサイズ まで拡張可能 |
サポート対象の VM サイズ | すべての VM | DSv1, DSv2, DSv3, Esv2, Fs, FsV2, GS |
サポート対象のディスクの種類 | Managed OS Disk および Unmanaged OS Disk | Managed OS disk のみ |
サポート対象のリージョン | すべてのリージョン | すべてのリージョン (国営クラウドを除く) |
特殊化された OS ディスクのサポート | 〇 | × |
データの永続性 | 書き込まれた OS ディスク データは Azure Storage に格納 | OS ディスク データはローカル ホスト マシンに格納、Azure Storage では永続化されない |
停止と割り当て解除 | VMSS インスタンスおよび VM の停止と割り当て解除、またその状態からの再起動が可能 | VMSS インスタンスおよび VM の停止と割り当て解除は不可 |
OS ディスクのサイズ変更 | VM 作成中、VM の停止と割り当て解除後に変更可能 | VM 作成中のみ変更可能 |
VM サイズ変更時の動作 | OS ディスク データを維持 | OS ディスク データの削除後に OS を再プロビジョニング |
プレビューへの参加方法
限定プレビュー参加をご希望の場合は、こちらのフォーム (英語) からお申し込みください。2018 年 10 月 10 日より、24 ~ 48 時間以内に承認されます。以下の PowerShell コマンドを実行すると、お申し込みの処理状況をご確認いただけます。
Powershell:
Get-AzureRmProviderFeature -FeatureName localdiffdiskpreview -ProviderNamespace Microsoft.Compute
CLI 2.0:
az feature show --namespace microsoft.compute --name localdiffdiskpreview
ぜひ本サービスをお試しいただき、Microsoft Teams から、または EphemeralOSDiskvTeam@microsoft.com までメールでフィードバックをお寄せください。