前回の投稿は以下の通りです。 【IAM】 DAC その1 ~ グループベース RBAC の破たん? http://blogs.technet.com/b/junichia/archive/2013/03/29/3561744.aspx この投稿では、前回の投稿をふまえ、「なぜ企業のアクセス管理にDACが必要なのか」という点について書きたいと思います。 DAC が「Expression(式)ベースのルールによるアクセス管理」であることは 前回の投稿 で書いた通りです。 ここで疑問を持つ方がいらっしゃると思います。 「アクセスルールを管理するのは誰なのよ?」 当然の疑問です。 IDの属性を管理するのは「ID管理者」。リソースの属性を管理するのは「リソース管理者」です。両者を結び付ける「アクセスルール」を誰が管理するのか? 従来の ACL ベースのアクセス管理では、ルールを管理していたのは「リソース管理者(またはリソースのオーナー)」です。それが最も合理的であると考えられてきました。しかし、「社内統制」という観点では、しばしば不合理な問題が発生しうるのもこの方式です。 各所に IT が浸透し多く部門間でデータを共有するようになると...(read more)
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