Office 365 ProPlus や Office 365 Solo などのクイック実行版の Outlook 2016 の新しいビルドでは、Outlook 2016 初回起動時のアカウント設定画面がシンプルな新しい画面に変更されました。 また、さらに新しいビルドではコントロール パネルの [Mail (Microsoft Outlook 2016)] からのアカウント設定画面も新しい画面に変更されます。この新しいアカウント設定画面では、サーバーが自動構成できるように構成されている場合はメールアドレスを入力するだけで設定を完了できるようになります。
しかし、弊社ではこの新しいアカウント設定画面から SMTP 認証を必要としないメールサーバーに接続する POP や IMAP のアカウントを設定する際に、以下のいずれかのエラーが発生して失敗する問題が発生することを確認しています。
↑指定した暗号化方式を使用して送信 (SMTP) サーバーに接続できませんでした。送信 (SMTP) サーバーの暗号化方式を確認して、もう一度お試しください。
↑問題が発生し、Outlook はアカウントを設定することができませんでした。もう一度やり直してください。問題が解決しない場合は、メール管理者にお問い合わせください。
原因
従来のアカウント設定画面では以下の [送信サーバー (SMTP) は認証が必要] が既定でオフであり、SMTP 認証を要求されないアカウントを作成することができました。 しかし、新しいアカウント設定画面ではこの設定がなく、オンに指定されていてオフに変更できないために発生しています。
対処方法
以下の手順に従ってレジストリを作成し従来のアカウント設定画面に変更することで、現象の回避をお願いいたします。
手順:
1. こちら を右クリックして [対象をファイルに保存] をクリックし、 デスクトップなどに OldAccount.zip 保存します。
2. 右クリックの [すべて展開] をクリックし、[展開] をクリックします。
3. 展開された OldAccount.reg をダブルクリックします。
4. [ユーザー アカウント制御] の画面が表示される場合は [はい] をクリックします。
5. 警告メッセージが表示されたら [はい] をクリックします。
6. 現象を回避できたことを確認します (POP や IMAP のアカウントを設定できるようになったことを確認します)。
Outlook 2016 初回起動時の問題が解消しない場合は、さらに以下のいずれかの方法で現象を回避できるかをご確認ください。
・Excel など他の Office 製品の [ファイル] タブ-[アカウント]-[更新オプション] をクリックし [今すぐ更新] をクリックして最新に更新する。
・コントロール パネルの [Mail (Microsoft Outlook 2016)] アイコンからアカウントの追加を行う。
参考:
上記の手順を行うと、以下のレジストリが作成されます。
HKEY_CURRENT_USERSOFTWAREMicrosoftOffice16.0Outlooksetup
値の名前: DisableOffice365SimplifiedAccountCreation
値の種類: REG_DWORD
値のデータ: 1
参考資料
新しいアカウント設定画面や上記のレジストリ DisableOffice365SimplifiedAccountCreation については、以下の Web ページで説明しています。
クイック実行版 (C2R) の Outlook 2016 の新しいプロファイル作成画面で Exchange アカウントを設定する場合の動作について
How to disable Simplified Account Creation in Outlook 2016 (英語) (日本語機械翻訳)
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