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Azure Backup Server で Windows Server 2016 や vCenter/ESXi 6.5 の保護が可能に

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執筆者: Maanas Saran (Program Manager, Azure Backup)

このポストは、5 月 31 日に投稿された Protect Windows Server 2016 and vCenter/ESXi 6.5 using Azure Backup Server の翻訳です。

 

Azure Backup Server は、基幹ビジネス アプリケーション、および Hyper-V や VMware で実行されている仮想マシンを保護するクラウド ファースト (英語) のバックアップ ソリューションです。Azure Backup Server の最新リリースでは、SQL 2016、SharePoint 2016、Exchange 2016、Windows Server 2016 などのアプリケーションを、短期的にはローカル ディスクに、長期的にはクラウドに複製して保護することが可能になりました。また、Modern Backup Storage テクノロジが採用されたことで、ストレージ コストの削減とバックアップの高速化が可能になり、総所有コスト (TCO) がさらに削減されます。加えて、誤操作だけでなくランサムウェアなどの各種セキュリティ脅威からも重要なデータが保護 (英語) されます。また、クラウド上の回復ポイントから無料で復元することが可能なため、これもバックアップ関連の TCO の削減に効果を発揮します。

Azure Backup Server と Windows Server 2016 のネイティブな統合

Azure Backup Server が Windows Server 2016 の機能とネイティブに統合され、バックアップの安全性、信頼性、効率性がさらに向上しました。

メリット
  1. 効率性: Azure Backup Server に Modern Backup Storage (英語) テクノロジが採用されたことで、Windows Server 2016 の機能である ReFS でのブロック クローニング (英語)、VHDX、重複除去などを使用して、さらなるストレージ使用量の削減とパフォーマンス強化が可能になりました。具体的には、ディスクのバックアップ速度が 3 倍に高速化され、オンプレミス ストレージの使用量が 50% 削減されます。また、ワークロード対応型バックアップ ストレージ テクノロジが採用され、データ ソースの種類ごとに適切なストレージを柔軟に選択できるようになりました。これにより柔軟性が強化され、ストレージ全体の使用量を最適化してバックアップ関連の TCO をさらに削減することが可能になります。
  2. 信頼性: Azure Backup Server では、Hyper-V のネイティブな変更追跡機能である RCT を使用して、整合性チェックをすばやく行うことができます。また、Azure Backup Server では RCT を差分バックアップ (英語) にも使用できます。RCT によって仮想マシンの VHD での変更が識別され、変更トラッカーに指示されたブロックだけが転送されます。Hyper-V のプラットフォームにはこの追跡機能がネイティブに組み込まれているため、面倒な整合性チェックを行う必要がなく、バックアップのやり直しも回避できます。
  3. 安全性: Azure Backup Server には、Shielded VM (英語) のバックアップや復旧を安全に行う機能が備えられており、Shielded VM を確実に保護し、安全にバックアップを実行できます。Azure Backup Server のセキュリティ機能は、「予防」、「警告」、「復旧」という 3 つの原則に沿って構築されており、この機能を利用する組織の皆様がランサムウェア攻撃への予防策を強化したり、堅牢なバックアップ ソリューションを配備できるようになっています。
  4. 柔軟性: Windows Server 2016 は Storage Spaces Direct (S2D) を備えているため、高価な共有ストレージを用意する必要がなく、それに関連する複雑さも回避できます。Azure Backup Server では、Windows Server 2016 上の Storage Spaces Direct にデプロイされている Hyper-V VM をバックアップできます。また、SQL インスタンスや VMware VM をクラウドに自動的に複製して保護することも可能です。Azure Backup Server の旧バージョンからのアップグレードは簡単で、運用サーバーのサービスを中断させる必要もありません。最新バージョンの Azure Backup Server にアップグレードし、運用サーバーのエージェントをアップグレードしても、運用サーバーを再起動することなくバックアップが継続されます。

vCenter と ESXi 6.5 のサポート

Azure Backup Server が VMware VM のバックアップに対応したことは、以前 Update 1 の一部として発表されました。新しい Azure Backup Server では、VMware VM の保護について以下の 2 つの点が強化されています。

  1. Azure Backup Server で vCenter および ESXi 6.5 が新たにサポートされました。旧バージョンの 5.5 と 6.0 も引き続きサポートされます。
  2. Azure Backup Server に、VMware VM をクラウドに自動的に複製して保護する機能が追加されました。VMware VM がフォルダーに追加されると、自動的にローカル ディスクとクラウドに複製され、保護されます。

なお、Azure Backup Server がインストールされている Windows Server 2016 では、Windows Server 2016 用 VDDK 6.5 が VMware でサポートされるまでは、VMware VM の保護はプレビューとして提供されます。

Azure Backup Server の詳細

  1. Azure Backup Server Modern Backup Storage が動作するしくみ (英語)
  2. Azure Backup Server VMware VM をバックアップする方法 (英語)
  3. Azure Backup Server は無料でダウンロードできます。ぜひご利用ください。
関連資料

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