Office 製品では、こちらのブログ記事 でも説明していますようにできる限り最新に更新してご利用いただくようお願いしています。
今回は、WSUS を利用して Office 製品の更新プログラムを配信している場合に、すべての更新プログラムを配信する方法と、最新の更新プログラムだけを配信する方法をご紹介します。
通常は WSUS からすべての更新プログラムを配信するよう構成します。この場合は、各クライアントで最新に更新するために必要な最新の更新プログラムだけが適用されます (Office 製品の更新プログラムは累積更新プログラムであるためそれ以前の更新をすべて含みます)。適用されていないすべての更新プログラムが順次配信されて適用される動作になるわけではありませんので、ご安心ください。
ディスク容量を節約したいなどの事情がありすべての更新プログラムを承認したくない場合は、最新の更新プログラムだけを配信するよう構成してください。
手順
1. 利用しているバージョンの Office 用の更新ビューを作成
1-1. WSUS サーバーで、[管理ツール] の [Windows Server Update Services] を開きます。
1-2. 左の一覧で、[Update Services]-[<WSUS サーバー名>] にある [更新プログラム] を右クリックし、[新しい更新ビュー] をクリックします。
1-3. [ステップ 1] で [更新は特定の製品用です] にチェックします。
1-4. [ステップ 2] で [任意の製品] をクリックし、[すべての製品] のチェックを外してから利用しているバージョンの Office (例: Office 2016) にチェックし、 [OK] をクリックします。
1-5. [ステップ 3] で任意の名前 (例: Office 2016 の更新) を入力し、[OK] をクリックします。
1-6. 左の一覧で、 [Update Services]-[<WSUS サーバー名>]-[更新プログラム] の下に作成された更新ビューを選び、中央に Office の更新プログラムの一覧が表示されていることを確認します。
2. 作成した更新ビューからの承認
2-1. 作成した更新ビューを開きます。
2-2. 中央で、以下のように [承認] に [拒否された更新以外のすべて]、[状態] に [必要] を指定し、[最新の情報に更新] をクリックします。
2-3. すべての更新プログラムを配信するか、最新の更新プログラムだけを配信するかによって以下の作業を行います。
すべての更新プログラムが配信されるように構成する場合
すべての行を右クリックの [承認] から承認します。
(Ctrl キー または Shift キーを押しながらまとめて選択して承認することができます)
最新の更新プログラムだけが配信されるように構成する場合
2-3-1. 中央画面のタイトル行 ([タイトル] [承認] などが表示されている行) を右クリックし、[優先] をオンにします。
2-3-2. [優先] 列が追加されてアイコンが表示されるので、[優先] をクリックしてソートします。
2-3-3. 最新の更新プログラムは、以下で説明しているa と d のアイコンのものです。 右クリックの [承認] から承認します。
(Ctrl キー または Shift キーを押しながらまとめて選択して承認することができます)
参考: [優先] 列のアイコンの説明
a. 頂点のボックスが青いアイコン
過去の他の更新プログラムを含む最新の更新プログラム。別の更新プログラムを置き換えている。
マウスを合わせると、[この更新プログラムは他の更新プログラムに優先します] と表示される。
b. 真ん中のボックスが青いアイコン
他の更新プログラムを含んでおり、かつ 新しい更新プログラムに含まれていて置き換えられている。
マウスを合わせると、[この更新プログラムは別の更新プログラムに優先され、その他の更新プログラムに優先します] と表示される。
c. 右下のボックスが青いアイコン
新しい更新プログラムに含まれており、置き換えられている。
マウスを合わせると、 [この更新プログラムは別の更新プログラムに優先されます] と表示される。
d. アイコンが表示されない
置き換えが発生していない単独の更新プログラム。
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