(この記事は 2017 年 5 月 2 日に Office Blogs に投稿された記事 Modern classroom collaboration with Office 365 for Education の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
今回は、Office チーム担当コーポレート バイス プレジデントを務める Kirk Koenigsbauer の記事をご紹介します。
マイクロソフトのミッションは、地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるように支援することです。マイクロソフトでは、可能性を切り開くのは教育であり、未来を担う子供たちの教育には、テクノロジの存在が不可欠であると考えています。本日ニューヨークで開催されたイベントにて、Office 365 Education の最新機能、Microsoft Store for Education の Office のプレビューなど、教育機関向けの新たな取り組みを発表しました (英語)。
Office 365 Education の最新機能
1 億人以上のアクティブ ユーザーを抱える Office 365 は、個人ユーザー、チーム、企業全体などのコミュニケーションや共同作業を支えています。Office 365 Education は、Office 365 に OneNote Class Notebook や Learning Tools などの教育機関向けの最新機能が追加された、指導と学習のためのインテリジェントで安全な包括的サービスです。コンテンツ作成、パーソナライズされた学習エクスペリエンス、クラスにおける最新の共同作業機能など、高度で多彩なツールキットを提供します。そして何より、教師と生徒の皆様は Office 365 Education を無料でご利用いただけます。
3 月には、新たにチャットベースのワークスペースである Microsoft Teams を Office 365 に追加しました。今回のイベントで紹介した最新の Teams の学習機能により、Office 365 Education の Teams を教師と生徒のデジタル ハブとして利用できるようになりました。これは現在限定プレビュー中で、夏にリリースを予定しています。
Teams の新しい学習エクスペリエンスにより、毎日の業務管理がこれまでよりずっと容易になります。生徒情報システムからクラス名簿を自動的に読み込んですばやく効率的にクラスを作成したり、ファイルや授業内容を共有したり、連絡事項を伝えたり、プロジェクト グループごとの進捗状況を監視したりできます。さらには、テストの作成、配布、採点、OneNote Class Notebook による生徒 1 人ひとりに応じた学習の実施、課題の配布、回収、採点なども可能です。またデジタル ハブとして利用することで、生徒は時間、場所、デバイスを選ばず共同作業ができ、教師はお互いにコミュニケーションを取りながら Professional Learning Communities (PLC) でスキルを磨き、学校管理者は職員全員と連携して共同作業を行うことができます。
Teams は教師と生徒のデジタル ハブとして、新しい学習エクスペリエンスを提供します。
さらに、新しい学習エクスペリエンスは生徒の将来に向けても役立ちます。Teams を早期導入したジョージア州フェアバーンの Bear Creek Middle School の校長を務める Anthony Newbold 氏に、教師と生徒向けの新機能のデモにご協力いただきました。同氏は、「この新機能は毎日の業務を効率化するだけでなく、将来必要とされるコミュニケーションや共同作業のスキルを、生徒が習得するのに役立ちます」と述べています。Word Online、Excel Online、PowerPoint Online では、リアルタイムでドキュメントを共同編集できます。さらに、高度な Teams の会話エクスペリエンスにより、クラスでの共同作業がレベル アップします。継続的なクラス ディスカッションにより、学校でも自宅でも、自分のペースで読む、伝える、学ぶことが可能になります。またモデレート制御機能により、教師はメッセージの削除、生徒への注意喚起、会話の一時停止などを簡単に行えます。Teams の会話機能には、Word、Excel、PowerPoint ドキュメント、OneNote ノートブック、グループ プロジェクト用 Planner など、共同作業に必要なものをすべて取り込むことができます。さらに、1 クリックでテキスト ベースのディスカッションに音声やビデオを追加して、画期的な共同作業エクスペリエンスを実現できます。
教師と生徒は、Teams 内の OneNote Class Notebooks を利用して共同作業を行うことができます。
パートナーの協力により、Teams はさらに進化しています。このたび、教育機関向けに busuu、Canvas、Flipgrid、Kahoot! の 4 つの最新テクノロジを新たに統合します。busuu のクイズボットでの言語学習支援、Canvas のあらゆる情報やツールへのアクセス、Flipgrid のビデオ ディスカッション、Kahoot! での学習ゲーム作成や共有などを、Teams 内で直接利用できるようになります。4 つの機能はすべて今年夏に利用を開始する予定です。今後も、さらに多くのパートナーを追加できるように進めてまいります。
Microsoft Store for Education での Office のプレビュー
本日の Terry Myerson による Windows 10 S の発表 (英語) では、セキュリティ、使いやすさ、パフォーマンスが向上した新しい Windows エクスペリエンスをご紹介しました。さらに、6 月から Microsoft Store for Education で Office のプレビューを開始します。これにより、教育機関でも Windows 10 S デバイスでフル機能の Word、Excel、PowerPoint を使用できるようになります。
この Office のプレビューにはお馴染みの Word、Excel、PowerPoint が含まれており、Microsoft Store for Education から配信と更新を行います。主な特徴をご紹介すると、このアプリは新しいストア ベースのインストールおよび更新テクノロジを採用しています。提供されるのは 32 ビット形式のみで、Web アドインは完全にサポートされますが、Office COM アドインは Windows 10 S ではサポートされません。Microsoft Store for Education での Office の一般提供は、プレビュー期間中にすべての動作確認を行った後、年内開始を予定しています。アプリは一般提供開始時に自動的にストアにより更新されます。本日より OneNote のストア配信を開始し、また、Teams アプリの配信は 2017 年第 3 四半期中を予定しています
学校で利用する場合、このプレビューは、Set Up School PCs アプリか Microsoft Intune for Education (英語) を使用してデバイスにインストールできます。一般ユーザーの場合、Windows ストアで入手後、Office 365 サブスクリプションを持つ Windows 10 S デバイスでアクティブ化することができます。
移り変わりの激しい現代は、めまぐるしく進化しています。マイクロソフトは、今後も教育分野に注力し、未来を築く子供たちを支援していきます。Teams の新しい学習エクスペリエンスは、教師の業務管理の負担を軽減するだけでなく、生徒がコミュニケーションや共同作業のスキルを磨けるようにサポートします。また、Windows 10 S が、教育分野の新たな可能性を切り拓きます。Teams、OneNote、さらにフル機能の Word、Excel、PowerPoint を組み合わせた新しい Windows エクスペリエンスにより、教師と生徒は、手頃で使いやすい、パフォーマンスやシンプルさを備えた学習プラットフォームを利用できるようになります。
詳細は、www.microsoft.com/education (英語) をご覧ください。
—Kirk Koenigsbauer
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