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《よくある質問》Windows in CSP/ボリュームライセンスで購入できるのはアップグレードライセンスだけ!?【5/9 更新】

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Windows10

今年は Windows 7 の延長サポート終了まであと 3 年と迫っており、Windows 10 へのアップグレードを本格的に検討されている法人のお客様も増えてきています。最近の Windows 10 の話題としては、大型アップデート (= 機能更新プログラム) である Creators Update が 4 月から提供開始され、年間の大型アップデートの回数が原則 3 月と9 月の年 2 回リリース予定、かつ大型アップデートのサポート期間がリリース日から 18 か月間と予測可能なサイクルになるなど、より分かりやすいサービシングモデルに進化しています。

Windows 10 の法人向けの導入手段として、最近では CSP を通じてのライセンス導入というオプション (Windows in CSP) も提供されています。この記事では、CSP やボリュームライセンスを通じて Windows 10 を導入する際に間違いやすいポイント 3 つのトピックを中心に解説します。

 

 

Windows のボリュームライセンスと CSP はどちらもアップグレードライセンスのみ

企業向けにボリュームライセンスや CSP を通じて提供される Windows ライセンスですが、大企業では OS の再イメージングを行って同じ規格の PC に大量にインストールする方式をとっているところも多いのではないかと思います。そうすると、用意する PC は OS が付いていないものでいいのではないか、元々 PC に入っていた Windows ライセンスは無駄になるのでは、と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実はそんなことはありません。ボリュームライセンスや CSP で提供されるすべての Windows ライセンスはアップグレードラインセンスなのです。つまり、インストールする PC にアップグレード対象の OS ライセンスが紐づいていることがインストールできることの前提になっています。

windows-vl-and-csp

 

 

CSP とボリュームライセンスで提供される内容の違い

法人向けに Windows 10 ライセンスを導入する場合、ボリュームライセンスと CSP のオプションがあります。ボリュームライセンスはエンドユーザー企業主導で展開を進める場合に、CSP はパートナー企業と中堅中小規模 (~数百台レベル) の展開を進めるのに適しています。CSP  では、パートナー企業は Windows 10 の機能を利用してデバイスセキュリティやマネージドサービスを一緒に実装することができます。

ボリュームライセンスと CSP で提供される Windows ライセンスには、以下のような共通点があります。

  • Windows 10 Enterprise E3 および E3 に Windows Defender Advanced Threat Protection  (Windows Defender ATP)を加えた Windows 10 Enterprise E5 を提供します。
  • アップグレード元は Windows Pro/Enterprise (Home や Starter、そして最近発表された Windows 10 S などは対象にならない。)

 

 

また、Windows in CSP では Windows ボリュームライセンスにはない以下のような特長があります。Office 365 などのマイクロソフト クラウドサービスと一緒に運用しやすい類似のルールとなっています。

 

 

エンドユーザー企業は、ユーザあたり月額わずか 760円からという柔軟な料金体系で、信頼できるパートナーのサポートを受けながら、エンタープライズ レベルのセキュリティおよび管理機能を備えた Windows 10 をご利用いただけます。

一方、両者の違いですが、Windows in CSP には、いわゆるソフトウェア アシュアランス (SA) 特典は含まれていません。

  • Windows in CSP は Windows Pro のライセンスは提供されておらず、Windows Enterprise (E3/E5) のライセンスのみ提供されています。(ただし、月額サブスクリプションが終了した場合にダウングレードされる先は Windows 10 Pro となり、これは永続ライセンスですので、Windows 10 Pro を引き続きご利用いただけます)
  • MDOP (Microsoft Desktop Optimization Pack) は含まれていません。(App-V、UE-V は Windows Enterprise ライセンスに含まれます)
  • VDA (Virtual Desktop Access)や Windows To Go の権利はありません。
  • ダウングレードはありません。最新バージョンのみ利用できます。
  • サービシングモデルは Current Branch (CB)、Current Branch for Business (CBB) のみで、LTSB は提供されていません。

 

 

MDOP、App-V/UE-V の使用権

前章でも登場した MDOP、 Application Virtualization (App-V) 、User Environment Virtualization (UE-V)の使用権ですが、昔のことをご存知の方は、これらはいずれもソフトウェア アシュアランス (SA) で得られる権利であると認識していることでしょう。しかし、2016 年 7 月に Windows 10 Anniversary Update (バージョン 1607)が登場してから、MDOP のうち最もよく使われる App-V、UE-V の使用権は SA から切り離されて Windows Enterprise のベースライセンス側に含まれるように変更になりました。

 

 


このように、Windows 10 のライセンス体系はマルチデバイスやクラウドサービスの普及に伴い、少しずつ変更されています。時々、最新のライセンス体系をチェックしてみることをお勧めします。

 

関連資料

 

 

 


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