(この記事は 2017 年 4 月 20 日に Office Blogs に投稿された記事 Office 365 ProPlus updates の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
今回は、Office 商業マーケティング チームのコーポレート バイス プレジデントを務める Ron Markezich の記事をご紹介します。
Office 365 ProPlus は、マイクロソフトの主要なエンタープライズ アプリをクラウドに接続し、常に最新の状態を維持できるようにしたサービスです。今回は、ProPlus に関する 3 つの重要な更新をお知らせいたします。1 つ目は Office 365 のシステム要件の変更、2 つ目は Windows 10 に合わせた ProPlus の更新モデルの変更、3 つ目は ProPlus アプリケーションの互換性を管理するための新しいツールとプログラムについてです。
Office 365 のシステム要件の変更
Office 365 ProPlus は Office 365 サービスを活用するうえで最適なプランです。IT 部門には、最も安全性が高く包括的な生産性アプリが提供されます。また、アプリはクラウドに接続されており、常に最新の状態が維持されるため、新しいセキュリティ機能、新しいテレメトリ、新しい管理機能によって継続的に強化されます。エンド ユーザーには、Office 365 サービスが提供されます。最新のアプリを最新のサービスに接続すると、ユーザーどうしが新しい方法で共同作業を行ったり、アプリによって日常業務を簡素化したり、高度なセキュリティ サービスによって作業中のユーザーを保護したりと、魔法のようなことが現実となります。
旧バージョンの Office から Office 365 に接続した場合には、すべてのサービスを十分に活用することはできません。特に、IT に欠かせないセキュリティ機能の一部は利用できません。また、アプリにおけるエンド ユーザーのエクスペリエンスは、特定の時点でリリースされた機能に限定されます。お客様が Office 365 サブスクリプションを最大限に活用できるように、マイクロソフトは Office のシステム要件を以下のように更新します。
- Office 365 サービスに接続できるクライアントの要件を Office 365 ProPlus またはメインストリーム サポート中のオンプレミス版 Office に変更: 2020 年 10 月 13 日より、Office 365 サービスに接続できるクライアントの要件を Office 365 ProPlus またはメインストリーム サポート中のオンプレミス版 Office に変更します。最も優れたエクスペリエンスは Office 365 ProPlus で提供されますが、2020 年までにクラウドへの移行準備が整っていないお客様のために、メインストリーム サポート中のオンプレミス版 Office からの接続もサポートします。
- 企業向け Office 365 サービスのみに適用: 今回の更新によるオンプレミス版 Office クライアント、オンプレミス サーバーに接続する Office クライアント、一般ユーザー向けサービスのシステム要件やサポート ポリシーへの変更はありません。
- 3 年以上前に通知: IT 部門が今回の変更に対応する時間と予算をあらかじめ確保できるように、3 年以上前に通知を行うことにしました。2020 年にこの新しい要件が適用されるまでは、引き続き オンプレミス版 Office 2010、Office 2013、Office 2016 クライアントから Office 365 サービスに接続できます。
詳細については、Office 365 Tech Community (英語) をご覧ください。ご不明な点についてエキスパートにご質問いただくこともできます。
Windows 10 に合わせた Office 365 ProPlus の更新モデルの変更
Office 365 ProPlus に移行するためには、初回のアップグレードを行い、定期配信の更新プログラムを継続的に管理する必要があります。お客様には移行のメリットをすぐに実感いただいているものの、更新プロセスを簡素化し、Office と Windows の連携を強化してほしいというご意見も寄せられていました。このフィードバックにお応えして、Windows 10 に合わせて Office 365 ProPlus の更新モデルを変更します。今回の変更により、Secure Productive Enterprise をご利用のお客様は、Office と Windows の両方の更新プログラムを簡単に計画および管理できるようになります。
2017 年 9 月を目途に、Office 365 ProPlus の更新モデルを以下のように変更します。
- 年 2 回の更新: Office 365 ProPlus の更新頻度を年 3 回から年 2 回に減らし、Windows 10 と Office 365 ProPlus の機能更新プログラムを半年ごと (3 月と 9 月) に配信する予定です。
- 18 か月間のサポート: 半年ごとに配信される Office 365 ProPlus の更新プログラムについて、初回のリリースよりサポート期間を 12 か月間から 18 か月間に延長します。この変更により、IT 管理者は更新頻度を年 1 回または年 2 回から選択できるようになります。
- System Center Configuration Manager でのサポート: System Center Configuration Manager でも Windows 10 に合わせた Office 365 ProPlus の新しい更新モデルをサポートするため、2 つの製品をまとめて簡単に展開および更新できるようになります。
詳細については、Office 365 ProPlus の更新管理に関する今後の変更 (英語) の記事をご覧ください。
Office 365 ProPlus アプリケーションの互換性を管理するための新しいツールとプログラム
Office の新しいバージョンへの移行に関してお客様が最も懸念されるのは、アプリケーションの互換性についてです。Office アドインや VBA ソリューションは主要なビジネス プロセスにおいて重要な役割を果たすことが多いため、アップグレードと更新の両方について、アプリケーションの互換性は重要な考慮事項になります。お客様が ProPlus アプリケーションの互換性を管理できるように、以下の 4 つの新しい取り組みを行っています。
- アップグレード評価ツール: 本日より、社内で使用しているアドインと VBA ソリューションをカタログ化し、Office 365 ProPlus へのアップグレードに関する潜在的な問題を特定して、修復手順を提案する新しいツールの限定プレビュー版を提供します。
- アプリケーション互換性テスト: 新たな Office 365 ProPlus のリリースのたびに、最も一般的なサードパーティ製アドインの互換性テストを実行し、潜在的な問題を特定して、修復手順を実行します。
- Office 365 ProPlus 監視サービス: 展開した ProPlus を監視して、アプリやアドインの使用状況と安定性を把握できるようにする新しいサービスを提供します。
- 問題の報告、追跡、解決: アプリケーションの互換性に関する問題を報告、追跡、解決するための既存のサービスを強化すると共に、お客様や ISV と協力して最適な修復のアプローチを特定します。
アップグレード評価ツールの詳細については、こちらのページ (英語) をご覧ください。また、アプリケーション互換性テスト プログラム、新しい Office 365 ProPlus 監視サービス、問題を報告、追跡、解決するための新しいサービスについては、今後数か月以内に詳しい情報をお伝えできる予定です。
マイクロソフトによるサポート
旧バージョンの Office から Office 365 に接続した場合には、すべてのサービスを十分に活用することはできません。そこで、マイクロソフトがお手伝いいたします。Office 365 ProPlus の展開に関する詳細については、「Office 365 ProPlus 展開ガイド」および ProPlus に関する Ignite のオンデマンド セッション (英語) をご覧ください。ProPlus への移行準備が整ったら、お客様を成功に導く Microsoft FastTrack サービスが詳細なサポートを提供いたします。FastTrack の Web サイトで詳細をご確認のうえ、計画、評価、展開に関するサポートをご依頼ください。ProPlus は Office 365 サービスを活用するうえで最適な方法であり、お客様が安心してアップグレードできるように支援することをお約束します。
—Ron Markezich
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