こんにちは、Office サポート チームです。
本記事では、Office 2016 アプリケーション起動時に「コンピューターに api-ms-win-crt-heap-|1-1-0.dll がないため、プログラムを開始できません。」等のメッセージが表示される現象について案内します。
1 現象
Office 2016 アプリケーションの起動時に、以下のメッセージが表示されることがあります。
(例) Excel 起動時のメッセージ
補足 :
- Office 2016 をインストールしている環境で、Office アプリケーション以外で上記メッセージが表示した場合においても、本記事の「対処方法」をお試しください。
- dll の名前は他のファイル名で表示される場合もあります。
(例)
“コンピュータにapi-ms-win-crt-runtime-l1-1-0.dllがないため、プログラムを開始できません。この問題を解決するには、プログラムを再インストールしてみてください。”
2 原因
Office 2016 アプリケーションを実行するには、Visual C++ ランタイムのコンポーネントが必要です。
Visual C++ 2015 ランタイムのコンポーネントが足りない場合に、Office アプリケーションの起動などのタイミングで上記エラーが発生することがあります。
なお、Office 2016 はセットアップ時に、Visual C++ ランタイムに関する更新プログラム (KB2999226) を適用するように構成されています。
KB2999226 の更新プログラムを適用するための前提条件を満たしてない等で、KB2999226 の適用が失敗している可能性があります。
3 対処方法
以下のいずれかの方法で、KB2999226 の更新プログラムを適用します。
方法1. Windows Update
Windows Update で検出される最新の更新プログラムを適用して、KB2999226 の更新プログラムを適用します。
方法2. Microsoft ダウンロードセンターから Windows 更新プログラムをダウンロードしてインストールする
KB2999226 の更新プログラムを Microsoft ダウンロードセンターからダウンロードし、適用します。
KB2999226 の更新プログラムは、Windows OS のバージョンやアーキテクチャに合わせてリリースされています。
以下のサポート技術情報に記載されているリンクから、現象が発生しているPC 端末に合わせた更新プログラムをダウンロードしてください。
2999226 Windows での汎用の C ランタイムの更新プログラム
補足 :
Windows 8.1 または Windows Server 2012 R2 では、KB2999226 の適用前提条件として、次の Windows 更新プログラムが適用されている必要があります。
1.KB2919442
2919442 3 月の 2014 年まで Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 の更新プログラムのサービスを提供
2.KB2919355
2919355 Windows RT 8.1、Windows 8.1、および Windows Server 2012 R2 の更新プログラム: 2014 年 4 月
インストールされていない場合は、次の順序でこれらの更新を適用してください。
1 番目 : KB2919442
2 番目 : KB2919355
(上記適用後に、KB2999226 をインストールします)
注意点 :
- ダウンロード時に、KB2919355 だけでなく clearcompressionflag.exe にもチェックを入れてダウンロードしてください。
ダウンロード後は、KB2919355 のインストール前に clearcompressionflag.exe を実行してください。 - KB2919355 が適用できない場合は、以下の KB3021910 を適用後に再度お試しください。
3021910 Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 用 2015 年 4 月付サービス スタック更新プログラム
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