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テクノロジ分野のマイノリティがもっと活躍するためのヒント【2/19 更新】

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(この記事は 2016 年 12 月 20 日にMicrosoft Partner Network blog に掲載された記事 Rising Above Technology’s Diversity Gap の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)

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お客様のニーズが絶えず変わり続けている今、多様な人材の確保に努めることこそがお客様のご要望にお応えするための最善策であるという考えが、急速に広がっています。テクノロジ業界では長年にわたって、リーダー職か一般職かを問わず、雇用する人材の多様化を進めるための取り組みが行われてきました。しかし、テクノロジの販売においては女性が大きな役割を果たしているにもかかわらず、米国内の技術職に占める割合は 26% ほど (英語) しかなく、収入は平均すると同じ役職の男性の約 85% に留まっています。幹部職に就いている女性はごくまれで、わずか 18% です。さらに、2014 年時点での人種的マイノリティの割合は、IT 分野全体の 10% (英語) でしかありません。

さまざまな人材が活躍している企業は、イノベーションやソリューションを生み出し、顧客のニーズに関するインサイト (英語) を獲得して、多くの成果を収めています。実際、人材の多様化に投資するとこちらのブログ記事でも紹介したように、企業に多くのメリットがあります。しかし、多様化を目指すにはまだ多くの障壁があるのが現状です。

先日、このテーマに果敢に挑んでいるパートナー企業、AgilePoint (英語) の方からお話を伺いました。同社の戦略チャネル アライアンス & ビジネス開発部門で活躍する女性マネージャー Sharon Chang さんは、大きな困難を乗り越え、成功を手にしました。今回はそんな彼女のエピソードをご紹介します。

 

テクノロジ業界のマイノリティにとっての障壁

Chang さんは米国にやって来たばかりのころ、頼れる相手もほとんどなく、ビジネス スキルの開発に真剣に取り組む必要があると感じていました。「人種的な問題はもとより、アメリカの教育を受けた実績もなければ、英語力もネイティブ レベルには到達していなかったため、アメリカで職を得るには苦労するだろうと幾度となく言われてきました」と彼女は当時を振り返ります。職を得て働き始めても、言葉の壁や、協力を求めるタイミングがわからないといった文化的な壁を乗り越えなくてはなりませんでした。

「特に台湾出身の女性であるというプロフィールが足かせとなり、アメリカのビジネス市場への参入はスムーズには行きませんでした。やむを得ず、最初にオファーのあった仕事に就くことにしました。プライベートな付き合いや長年の趣味を犠牲にして長時間働き、どんな些細なチャンスも、そのときには重要だと思えないようなチャンスであっても、すべて逃さないようにしました。そしてついに、すべてが報われる時が来たのです」

– AgilePoint、Sharon Chang 氏

 

当時の彼女の状況では、居心地の良い楽な環境から出て行動せざるを得ませんでした。物怖じせずにはっきりと意見を述べるということを身に付け、米国の労働文化に順応する必要があることに気付いたのです。そして自分にも何かしら秀でている点があると信じていました。当時勤めていたソフトウェア会社の CEO から正社員としてチャネル アライアンスのマネージメントを担当してみないかと打診されたとき、彼女はどう転ぶかわからないけれど、このチャンスに賭けてみるべきだと確信しました。

彼女はこう語っています。「ありがたいお話ではありましたが、私の経験値をはるかに超えたレベルの仕事だったので、不安は尽きませんでした。特に自分の性格や気性、自信のなさを考えると、営業やマーケティングの役職に就いて成果を出せるのかどうか心配でした。失敗すれば、良くても降格、最悪の場合は解雇されるかもしれません。しかし、同じ業界で幹部職に就いている友人に相談したり、できるだけ多くの意見を参考にしたりして、思い切って誘いを受けることにしました」

「振り返ってみると、自分を信じたこの行動が、楽な環境から未知の世界へと思い切って踏み出すきっかけとなり、私のキャリアの転換点となりました」

– AgilePoint、Sharon Chang 氏

 

Chang さんは巡ってきたチャンスを逃さず、テクノロジの世界に飛び込みました。予想していたとおり、アジア出身の女性として苦境を強いられることもありましたが、辛い日々にもめげず、結果を残しました。では彼女はそうした困難にどのように打ち勝ってきたのでしょうか。私たちへのアドバイスとして、特に効果があったことを教えてもらいました。

 

メンターを見つける

Chang さんは、さまざまなメンターと 1 対 1 での面談を重ねていくうちに、より自信を持てるようになり、キャリア アップに必要なスキルを習得していったと言います。「特に感謝しているのは、AgilePoint の CEO 兼共同創業者であり、テクノロジ業界のビジョナリー リーダーでもある Jesse Shiah です。彼は、私が今日のポジションにたどり着くまでに必要だったサポートやリソースを社内で提供してくれました。前 IAMCP 北カリフォルニア支部長 Ed Correia さんや役員の方々からも、キャリアを積む中で支援や助言を頂きました。IAMCP WIT のグローバル委員長 Christine Bongard さんもとてもお世話になったメンターであり、私にさまざまな場面で WIT メンバーとして貢献できる機会を与えてくれました。また Bongard さんが扉を開いてくださったことで、より多くのすばらしいチャンスに挑戦でき、個人的としての成長や業績向上を達成することができました」

 

テクノロジ コミュニティに積極的に参加する

Chang さんは、IAMCP (英語) やマイクロソフトが支援する E3 プログラムといったコミュニティによるサポート体制が整っていることを知りました。これらのコミュニティでは、他所では得られなかった人脈作りや専門能力開発の機会に恵まれました。

「新たな挑戦を通じて個人的に成長できたと思えるのは、公の場で話をすることです。昔から苦手としていたのですが、新しい役職に就いてからは定期的に人前に立って、ときには大勢の人々の前で話をしなければなりませんでした」と彼女は語ります。他のプロフェッショナル達とつながった結果、彼女はより良い環境で新たなスキルを効果的に学習し、新しいことにチャレンジできました。パートナーシップからビジネス チャンスを得たり、コミュニティ スタッフとやり取りできたことが、自信を付け、業界で実績を残すことにつながったのです。

 

あきらめない

Chang さんは、テクノロジ業界の女性や少数派の皆様も、彼女自身がやってこられたように、限界を超えていくことができると強く信じています。そうした立場にあって自分たちだけでなくグローバルなコミュニティにとってもさらに良い世界を作りたいと願う人々を勇気付けるには、テクノロジ業界に大きな飛躍のチャンスが訪れている今こそ、またとないタイミングだと考えているそうです。

順応しようとして自分自信を見失ってはいけない、と彼女はアドバイスします。「いつも自分らしく、そしてあきらめないでください。テクノロジ業界が今よりも発展するためには多様性が必要なのです。環境に順応するために自分らしさを失ってしまっては意味がありません」

 

「これまでの経験から、簡単にあきらめないことを学びました。チャンスが訪れたときにそれをつかむこと、そのときどきの限界に甘んじて成長のチャンスを逃さないこと、居心地の良い場所から一歩踏み出して不慣れな環境に身を置くことが大切です。そうした挑戦を通じて、自分に何ができるのかが見えてきます」

– AgilePoint、Sharon Chang 氏

 

 

 

 


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