んにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。
この記事では、Outlook アドインで Quit イベントを登録した場合に起きる問題についてご説明します。
現象
アドインの動作によって、会議の承諾状況が反映されなくなる事象が発生します。
– 再現手順
1. Outlook アドインで以下のように Quit イベントを登録します。
((Outlook.ApplicationEvents_11_Event)this.Application).Quit += new Microsoft.Office.Interop.Outlook.ApplicationEvents_11_QuitEventHandler(ThisAddIn_Quit);
2. 上記 1 のアドインをユーザー A のクライアントにインストールします。
3. ユーザー A の Outlook 2007 または Outlook 2010 で、ユーザー B に会議出席依頼を送信します。
4. ユーザー A の予定表で、上記 3 で送信した会議アイテムをダブルクリックして開きます。このとき、[変更内容を送信(S)] ボタン上部に「出席依頼メッセージへの返信はまだありません。」と表示されます。
5. ユーザー A の Outlook で開いた会議アイテムを閉じます。
6. ユーザー B のクライアントで会議出席依頼を受信し、承諾、仮承諾、辞退のいずれかを行います。
7. ユーザー A の Outlook で再度同じ会議アイテムを開き、[会議] タブの [履歴管理] をクリックします。ユーザー B が承諾したことが表示されます。
しかし、[変更内容を送信(S)] ボタン上部には引き続き「出席依頼メッセージへの返信はまだありません。」と表示されます。
発生条件
以下のすべての条件を満たす場合に発生します。
・ Outlook 2007 または Outlook 2010
・ .NET Framework 3.5 ベースの VSTO アドイン
対処方法
以下のいずれかにて対処することをご検討ください。
・ Outlook 2013 以降を使用する。
・ アドインのターゲット フレームワークのバージョンを .NET Framework 4 以降に変更する。
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