このポストは、1 月 25 日に投稿された Cloud Platform Release Announcements for January 25, 2017 の翻訳です。
この記事では、クラウド プラットフォーム チームが進める一連の新しい更新をまとめてご紹介します。
マイクロソフトは、今日のモバイル ファースト、クラウド ファーストの世界で、企業がクラウドの文化に足を踏み入れるために必要なテクノロジとツールを提供しています。マイクロソフトの他にはないイノベーション、包括的なモバイル ソリューション、開発者ツールによって、当社のすべてのお客様のクラウド ファースト時代における真の可能性の実現を支援します。
クラウドによる迅速なイノベーションを期待されるお客様のニーズにお応えして、マイクロソフトは幅広いクラウド プラットフォーム製品ポートフォリオを提供しています。以下は、マイクロソフトの最新のリリース情報を一覧にしたものです。詳細をご覧になりたい場合は、各セクションのリンク先をご確認ください。今回の最新情報は次のとおりです。
- 新 Azure ポータル (ibiza) への StorSimple 統合の一般提供
- DocumentDB – IP によるフィルタリングと Xamarin サポートの一般提供
- Power BI Desktop の一般提供
- SQL Server Reporting Services の Power BI レポートのパブリック プレビュー
- Power BI サービスの一般提供
- 米国中西部での Azure Machine Learning の提供開始
- SQL Server v.Next (Windows/Linux-Docker) のパブリック プレビュー
- Microsoft Cloud App Security のリリース
新 Azure ポータル (ibiza) への StorSimple 統合の一般提供
このたび、新しい Azure ポータルで StorSimple 仮想デバイス シリーズを管理できるようになりました。詳しい発表内容や管理エクスペリエンスのさまざまな機能強化については、こちらの Azure ブログの記事を参照してください。強化されたユーザー エクスペリエンスには改良されたナビゲーション、最適化されたタスク実行ワークフロー、統合サポートおよび診断エクスペリエンス、組み込みの Azure ロールのサポート、カスタム ロールを使用したアクセス管理などが実装されています。
新しいポータルへの移行は、12 月中旬から段階的に進められています。移行はシームレスに実施されるため、仮想アレイや管理にはダウンタイムは発生しません。この移行は、2017 年 2 月末までに段階的に実施されます。移行予定日はお客様に事前にお知らせします。また、最後のお客様の移行完了後、クラシック ポータルは閉鎖され、仮想デバイス シリーズを管理することはできなくなります。
DocumentDB – IP によるフィルタリングと Xamarin サポートの一般提供
Azure DocumentDB で Xamarin と IP によるフィルタリングをサポート
DocumentDB .NET Core SDK の最新リリースは Xamarin と完全互換 (英語) で、iOS や Android をターゲットとするアプリケーションを構築できます。また、Azure DocumentDB では、Azure ポータルや SDK のポリシーに基づく IP ベースのアクセス制御を使用した受信ファイアウォールに対応しています。
Power BI Desktop の一般提供
ご要望の多かった Power BI Desktop の新機能がビジネス アナリストの皆様に向けてリリースされました。
- レポート ビューの強化: テーブルの見出しと文字の折り返し、テーブルと行列の条件付き書式の改良、文字列と DateTime 列の集計の追加、スマートフォン用レポートなどの新機能を活用して、ピクセル単位でレポートのデザインを整理できます。テーブルと行列の条件付き書式では、テーブルや行列で空白文字に条件付き書式を設定できます。
- データ コネクタを追加: Visual Studio Team Services コネクタ、および SQL のフェールオーバー オプションをサポートする、強化された SQL Server コネクタを使用できるようになりました。
- クエリ編集機能を強化: ネストされたリストで [Extract Values] という変換を新たに使用できるようになりました。最新の Power BI Desktop をダウンロードして、今すぐ新機能をお試しいただけます。今回ご紹介した新機能やその他の機能の詳細については Power BI ブログ (英語) をお読みください。
SQL Server Reporting Services の Power BI レポートのパブリック プレビュー
SQL Server Reporting Services の Power BI レポート
2017 年 1 月 17 日に、SQL Server Reporting Services の Power BI レポートのテクニカル プレビューの更新版がリリースされました。テクニカル プレビューには、Azure Marketplace で公開されている事前構成済みの仮想マシン イメージからアクセスできます。また、Azure の VM から使用する以外に、ソフトウェアをダウンロードしてお客様が所有するオンプレミスの VM やサーバーにインストールすることもできます。
詳細については、こちらのブログ記事 (英語) を参照してください。
Power BI サービスの一般提供
多くのご要望が寄せられていた Power BI の新機能がエンド ユーザーおよびビジネス アナリストの皆様向けに 1 月にリリースされます。
- メールのサブスクリプション: レポート ページのスナップショットのメールを簡単に受信できるようになりました。
- Microsoft Flow の REST API コネクタ: Flow に新しい Power BI アクションが追加され、REST API を使用してストリーミング データセットに行を追加できるようになりました。
- グローバル監査のプレビュー: Power BI の監査機能のプレビュー版の提供が米国限定で開始されました。このプレビューは他の国でもリリースを予定しています (ただし国営のクラウドを除く)。
- Power BI 独自の Admin ロール: Power BI 管理用の新しいロールを AAD で作成できるようになりました。以前は Power BI 管理ポータルにアクセスできるのはグローバル管理者に限られていました。新しい Power BI ロールは、Powershell または Office 365 管理ポータルから割り当てることができます。
- Microsoft Cloud Germany で Power BI Pro の提供を開始: Microsoft Cloud Germany で Power BI Pro の提供が開始されました。Microsoft Cloud Germany で Power BI Pro にサインアップした場合、ドイツ国内のデータセンターから配信される Power BI 用の独立したインスタンスにアクセスし、ドイツ国内で運用されるネットワークを使用することになります。データはドイツ国内で保管され、データへのアクセス制御はマイクロソフト指定のドイツのデータ管理会社である T-Systems International が担当します。EU および EFTA のお客様は、ドイツで適用される法規制と主要な国際標準に基づくコンプライアンスに準拠して顧客データの保管と管理を行うことができます。また、マイクロソフトは T-Systems International またはお客様による承認と監督を受けなければ顧客データにアクセスできません。
powerbi.microsoft.com にサインインして、今すぐ新機能をご利用いただけます。今回ご紹介した新機能やその他の機能の詳細については Power BI ブログ (英語) をお読みください。
米国中西部での Azure Machine Learning の提供開始
米国中西部で Azure Machine Learning の提供を開始
Azure Machine Learning の一般提供が米国中西部 (WCUS) Azure リージョンで開始されました。
今回の発表を含め、Azure ML が提供されているリージョンは以下のとおりです。
- 米国: 米国東部 2、米国中南部、米国中西部 (新規)
- ヨーロッパ: 西ヨーロッパ、ドイツ中部
- アジア太平洋地域: 東日本、東南アジア
WCUS リージョンでは、ワークスペースや実験を新規作成できます。他のリージョンの実験を WCUS に移動する場合、または新規追加されたデータセンターに Web サービスをデプロイする場合は、こちらのブログ記事 (英語) の手順に従ってください。また、ご質問は Azure ML フォーラム (英語) までご投稿ください。
SQL Server v.Next (Windows/Linux-Docker) のパブリック プレビュー
Windows および Linux でパブリック プレビューの提供が開始された SQL Server v.Next をお試しください。
次期バージョンの SQL Server (SQL Server v.Next) の Community Technology Preview (CTP) 1.2 のダウンロード提供が Windows と Linux の両方で開始されました。CTP 1.2 は迅速なプレビュー モデルで、SUSE Linux Enterprise のサポートと不具合の修正が追加されています。このプレビューは開発環境やテスト環境でお試しいただけます。また、SQL Server Early Adoption Program (英語) にご参加いただくと運用環境での SQL Server v.Next の実装がサポートされます。
詳細については、SQL Server ブログ (英語) の CTP 1.2 に関する記事をお読みください。
Microsoft Cloud App Security のリリース
2016 年 4 月にリリースされた Microsoft Cloud App Security は、企業のクラウド アプリの透明性と管理性を向上し、さらに脅威に対する保護を強化します。このたび、Cloud Discovery でのデータ匿名化の一般提供開始、および Cloud App Security と SIEM 統合のパブリック プレビューが発表されました。
データの匿名化の一般提供
Cloud Discovery でデータの匿名化を使用すると、お客様がユーザーのプライバシーを保護することができます。Cloud App Security ポータルにアップロードされたログはサニタイズされ、ユーザー名情報はすべて暗号化されたユーザー名に置換されます。このようにして、クラウド上でのすべてのアクティビティが匿名で実行されます。
データの匿名化の詳細については、こちらの技術ドキュメントを参照してください。
SIEM の統合のパブリック プレビュー
Cloud App Security を SIEM サーバーと統合して、アラートやアクティビティを一元的に監視できるようになりました。SIEM サービスとの統合により、通常のセキュリティ ワークフローを維持し、セキュリティ手順を自動化してクラウドベースのイベントとオンプレミス イベントを関連付けた状態で、クラウド アプリケーションの保護を強化することができます。
SIEM の統合の詳細については、こちらの技術ドキュメントを参照してください。