Posted by Outlook チーム
9 月 27 日
前回執筆した記事では、Outlook 2013 でメッセージ一覧の外観に変更を加えたことについてお話ししました。今回は、電子メールに対する操作を従来よりも手早く実行できるようにした点についてご紹介します。
操作効率の最適化
私たちが新しいメッセージ一覧を設計するにあたり、電子メールを「読む」作業を大半のユーザーがどのように行うかを重要視したことは、前回述べたとおりです(英語)。しかし、ユーザーは「読む」だけではありません。受信したメッセージに「対応する」という作業も同じくらい重要です。そこで私たちはデータ分析を行い、メッセージ一覧の電子メールに対してユーザーが何を実行するのかを、できるだけ詳しく調べました。
まず、圧倒的によく実行される操作は「削除」でした。すべての対応操作のうち、実に約 4 分の 3 が削除操作です。これはキーボードで行われることが多いのですが、マウスを使うユーザーはリボンのところまでマウス ポインターを動かしていました。そこで、最新版の Outlook ではメッセージ一覧内に削除ボタンを配置し、個々のメッセージにポインターを重ねてワンクリックするだけで削除ができるようにしました。削除の前にメッセージを選択する必要さえありません。
ご存じのとおり、Outlook のメッセージ一覧には以前から「フラグ」と分類ボタンが付いています。フラグを使ってメッセージにマークを付けるという操作はきわめて一般的ですが、調査の結果、分類機能は大半のユーザーにとって、むしろ邪魔になっていることがわかりました。そもそも、分類ボタンなど一度もクリックしたことがないというユーザーがほとんどだったのです。それではスペースがもったいないので、最新版では、クイッククリックの分類ボタンを取り除きました。電子メールを分類するときは、リボン、右クリック メニュー、またはクイック操作から実行できます。もちろん、適用した分類は一覧に表示されるので、分類をお使いの方もご心配には及びません。
また、前回の記事では「未読」ステータスの重要性についても触れました。大切な情報や実施項目を見落とさないために「未��」ステータスを使うユーザーが多いということが、皆さんからのフィードバックでわかったのです。最新版では、未読と開封済みをワンクリックで切り替えることができ、受信トレイ内で目立たせておきたい項目を指定しやすくなりました。意外と「この機能が欲しかった!」と思っていただけるかもしれないので、使ってみてください。
タッチ対応と 1 行表示
Windows 8 搭載機種などのタッチスクリーン デバイスで Outlook を使う場合、メッセージ一覧には、削除ボタン、フラグ、未読にするボタンが表示されません。ユーザーの操作のしかたがマウスとタッチとでは大きく違うので、私たちも、一方で便利なものが他方でも便利とは限らないという点にすぐ気がついたのです。Outlook のタッチ デバイス向け最適化については、以前の記事で少しご紹介しましたので、あわせてご覧ください。
メッセージ一覧の設計見直しにあたっては、マルチライン表示についても変更を加えました。多くのユーザーの目に留まる部分なので言及しておきますが、閲覧ウィンドウを下部に表示しているかどうかによって、メッセージ一覧の表示が、以上の説明とは少し違ってくる場合があります。記事の内容と必ずしも一致しない部分については、改良の一環ですのでご了承ください。
-- Josh Meisels (Outlook プログラム マネージャー)